結婚式の装花費用を抑えたいけれど、しょぼく見えてしまわないか不安…そんな悩みを抱えているカップルはとても多いと思います。式場から提示されたプランを見て、「最低ランクにしたら後悔するかも」とつい一段階上のプランを選んでしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
私自身もブライダルフェアを10件以上まわる中で、装花の見積もりに驚いた一人です。ゲストテーブルひとつの装花だけで数万円、高級花材を選ぶと全体で30万円以上になることも珍しくありませんでした。
でも実際に調べていくと、最低ランクの装花でも工夫次第で十分に豪華な式が叶うということがわかってきました。フローリストさんとの打ち合わせ方や小物の使い方次第で、費用を大きく抑えながらゲストに喜んでもらえる空間を作れるのです。
この記事では、装花の基本知識から費用相場、最低ランクでもしょぼく見えないための具体的な工夫まで詳しく解説します。節約しながら理想の式を叶えたい方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。
結論:結婚式の装花は最低ランクでも工夫次第で十分豪華に見せられる
最低ランクの装花でもゲストにバレない理由
結婚式の装花ランクがゲストにバレることは、実はほとんどありません。その理由を考えると、まずゲストのほとんどが「装花のランク」を意識して式に参列しているわけではないからです。
ゲストが装花を見るのは、テーブルに着席したときや新郎新婦のそばを通るときなど、ごく限られた場面だけです。そのわずかな時間で「これは最低ランクの花材だ」と見抜ける人は、よほど花に詳しい専門家だけといえます。
さらに、装花の印象はランクよりも「全体的なバランス」と「コーディネートの統一感」によって大きく左右されます。高価な花を使っていても配色がバラバラであれば印象は薄れますし、コストの低い花でも色とボリュームを整えれば、見た目の豪華さは十分に演出できます。
装花にかけた費用とゲストの印象は比例しない
「費用をかければかけるほど豪華に見える」というのは、装花に関してはあまり当てはまりません。実際に先輩花嫁の体験談を読み集めると、「装花に力を入れすぎてゲストに気づいてもらえなかった」という声が意外に多いことがわかります。
たとえば、ゲストテーブルの装花を豪華にしすぎると、花が高くなりすぎて向かいの席の人の顔が見えにくくなることがあります。ゲストの会話を妨げてしまうこともあり、高額な装花が逆にゲストの満足度を下げるケースもあるのです。
費用対効果を考えるなら、メインテーブルや高砂など新郎新婦の近くに重点的に投資し、ゲストテーブルは装花以外の小物で華やかさを補う方法が賢明といえます。
この記事でわかること・解決できる悩み
この記事を読むことで、以下のような疑問や悩みが解消できます。
- 装花の最低ランクを選ぶとどんなデメリットがあるのか
- 最低ランクでも豪華に見せるための具体的な工夫とは何か
- 旬の花材や小物を使ったコストパフォーマンスの高い演出方法
- フローリストとの打ち合わせで失敗しないポイント
- 季節ごとにコスパよく使えるおすすめの花材
装花の節約は、やり方さえわかれば怖くありません。大切なのは「どこを省いてどこに投資するか」というメリハリです。全体像を把握してから判断することで、後悔のない選択ができるようになります。
結婚式の装花とは?基本知識と費用相場
装花が必要な場所一覧(メインテーブル・ゲストテーブル・チャペルなど)
「装花」とは、結婚式や披露宴の会場を飾るすべての花飾りを指します。ブーケやブートニアといった身につける花は「ブライダルフラワー」として分類されることもありますが、多くの式場では装花として一括して見積もりが提示されます。
装花が必要な場所は式場の規模や形式によって異なりますが、一般的には以下のような場所が対象となります。
- 高砂(メインテーブル):新郎新婦が座るメインの場所
- ゲストテーブル:各テーブルの中央に飾る装花
- チャペル・挙式会場:祭壇・バージンロード・窓辺など
- ウェルカムスペース:受付前や入口付近の装飾
- ケーキテーブル:ウェディングケーキを置く台周辺
- 花びら散らし(ペタルトス)用の花びら
これらのすべてに生花を使う場合、費用はあっという間にかさんでいきます。どの場所にどれだけ予算をかけるかを最初に整理しておくことが、節約の第一歩です。
結婚式全体の装花費用の相場は約15万円〜20万円
結婚式の装花費用は、招待客の人数や会場の規模によって大きく変わります。一般的な相場を示すと、30名前後の少人数婚で10万〜15万円、60〜80名規模の披露宴では15万〜25万円程度が目安といわれています。
式場のプランに含まれている最低ランクの装花費用は、8万〜12万円ほどが多い傾向があります。最低ランクでも「花がほとんど飾られない」ということはなく、一定のボリュームは確保されています。
ただし、この金額に花屋への持ち込み料やオプション追加が加わると、予想より大幅に費用が上がるケースも少なくありません。見積もりを見るときは合計金額だけでなく、内訳まで丁寧に確認することが大切です。
場所別の装花費用の内訳
| 場所 | 費用の目安 | 節約の余地 |
|---|---|---|
| 高砂(メインテーブル) | 3万〜8万円 | やや少なめ(最も目立つ場所) |
| ゲストテーブル(1卓) | 5,000円〜2万円 | 大きい(卓数×単価) |
| チャペル・祭壇 | 2万〜5万円 | 中程度 |
| ウェルカムスペース | 1万〜3万円 | 大きい(小物で代替可) |
| ケーキテーブル | 5,000円〜1万5,000円 | 大きい(花びら散らしで代替可) |
この表を見ると、節約効果が最も大きいのはゲストテーブルだということがわかります。たとえば10卓あるとすると、1卓あたり1万円差が出るだけで合計10万円の差になります。
一方で高砂は写真に残る機会が最も多い場所なので、ここを最低ランクにしすぎるとアルバムを見返したときに後悔しやすいといえます。節約するなら、ゲストテーブルや受付まわりを中心に費用を削り、高砂はある程度の予算を確保するのがおすすめです。
ケーキテーブルは花びらを散らすだけでも十分に華やかになるため、専用の装花を別途発注しなくても見栄えをつくりやすい場所です。このような代替手段を上手に組み合わせることで、全体の費用を押さえながらも華やかな印象を保てます。
どうして装花はこんなに高いのか?価格の仕組みを解説
装花の費用が高い理由は、花そのものの単価だけではありません。プロのフローリストによるデザイン料・制作費・当日の設置・撤収の人件費が含まれているからです。
生花は生ものであるため、式の直前に仕入れて当日中に使い切る必要があります。余った花は廃棄になるため、仕入れリスクを含んだ価格設定になっているのです。式場経由で発注すると、式場側のマージンが上乗せされることも多く、式場の提携花屋を通すと外注より2〜3割高くなるケースも珍しくありません。
この仕組みを知っておくと、外注や持ち込みを検討する価値があることも理解できます。ただし、持ち込みには持ち込み料がかかる場合もあるため、トータルコストで比較することが重要です。
結婚式の装花を最低ランクにするとどうなる?しょぼく見える?
最低ランクの装花でゲストにバレることはある?
率直に言って、最低ランクの装花がゲストにバレることはほぼありません。繰り返しになりますが、ゲストのほとんどは装花のグレードを見分ける知識を持っていないからです。
むしろゲストが気にするのは「全体の雰囲気が統一されているか」「清潔感があるか」という点です。最低ランクでもカラーコーディネートが整っていれば、十分に美しい式場の雰囲気を演出できます。
最低ランクにして後悔した先輩花嫁の体験談
一方で、後悔したという体験談も存在します。よく耳にするのは「写真を見返したときに寂しく感じた」という声です。特に高砂の装花が少なかった場合、背景に花がほとんど写らず、ロケーション写真のような仕上がりになってしまったというケースがありました。
後悔のパターンとして多いのは、高砂の装花を最低ランクにしてしまったケースです。ゲストは式の日にしか装花を目にしませんが、カップル自身は写真やアルバムを何十年も見続けることになります。
「写真映え」を重視するなら、高砂だけは一段階上のランクにするか、フローリストに相談してボリュームを出す工夫を依頼することをおすすめします。全体をグレードアップしなくても、ポイントを絞った投資で大きく印象を変えられます。
装花をケチると「おもてなしの質が下がる」と感じられるケースも
装花をあまりにも簡素にすると、ゲストへのおもてなし感が薄れると感じる方もいます。特に年配のゲストや花に詳しい方が多い場合は、テーブルの装花が少なすぎると「手を抜かれた」という印象を与えてしまう可能性もゼロではありません。
もちろん、すべてのゲストがそう感じるわけではありませんし、料理や演出が充実していれば装花が少なくても満足度は十分に保てます。ただ、招待するゲストの層や関係性も考慮したうえで、どこに予算を割くかを判断することが大切といえます。
ゲストテーブルの装花が大きすぎると逆効果になる理由
「豪華に見せたい」という気持ちから、ゲストテーブルの装花を高く大きくしすぎてしまうケースがあります。しかし、これは逆効果になることがあります。
テーブルの中央に背の高い花が置かれると、向かい合って座っているゲスト同士の視線が遮られ、会話がしにくくなってしまうのです。ゲストテーブルの装花は、着席したゲストの目線より低い高さに収めるのが基本です。
費用をかけてもゲストが話しにくいと感じれば、おもてなしとしては本末転倒になります。低くコンパクトにまとめながらも、花びらを散らしたり、キャンドルを組み合わせたりすることで、テーブルを豪華に見せる工夫を取り入れましょう。
最低ランクでも豪華に見せる!基本戦略と節約術
「メリハリ」が鍵!装花に力を入れる場所・力を抜く場所を見極める
最低ランクの装花でも豪華に見せるための基本戦略は「メリハリ」です。すべての場所に均一に費用をかけるのではなく、「写真に残りやすい場所」と「ゲストの目に触れやすい場所」に集中投資します。
力を入れるべき場所は、高砂・チャペルの祭壇・ウェルカムスペースの3か所です。力を抜いてよい場所は、ゲストテーブル・ケーキテーブル・廊下の装飾などです。ゲストテーブルは小物や花びらで代替しやすいため、ここを思い切って削ることで全体のコストを大幅に下げられます。
旬の花・季節の花を選んでコスパよく華やかに
コストを抑えながら美しい装花を実現するうえで最も効果的なのが、旬の花・季節の花を選ぶことです。旬の花は市場に大量に出回るため、仕入れ価格が下がりやすく、同じ予算でもボリュームを出しやすい特徴があります。
旬の花は同じ予算でも量が1.5〜2倍になることがあります。フローリストに「この季節に一番コスパのよい花を教えてください」と正直に伝えると、プロの立場から最適な提案をしてもらえることが多いです。
グリーン(葉物)を多めに使ってボリュームアップ
生花の単価は高い一方、グリーン(葉物・観葉植物系の植物)は比較的コストを抑えながらボリュームを出しやすい素材です。ユーカリ・アイビー・スマイラックス・シダなどがよく使われます。
グリーンを全体の30〜40%ほど組み合わせると、花の量が少なくても豊かな印象になります。ナチュラルテイスト・ボタニカルスタイルの装花が流行していることもあり、グリーン多めの装花はむしろトレンド感があっておしゃれに見える場合が多いです。
カラーだけ指定して花の種類はフローリストにお任せする
特定の花にこだわりすぎると、その花が旬でないとき仕入れ価格が高くなり、費用が膨らみます。そのため、花の種類は指定せずに「ホワイト×グリーン系でまとめてほしい」「ピンク〜コーラル系のナチュラルな雰囲気で」といったカラーのみを伝える方法が有効です。
フローリストはそのとき最もコスパよく手に入る旬の花の中から、イメージに合ったものを選んでくれます。「花の種類はお任せ、カラーだけ指定」というオーダー方法が最もコストパフォーマンスを高めやすい発注スタイルです。
造花・ドライフラワーを生花と混ぜて費用を抑える
造花やドライフラワーは、生花より価格が低く、かつ見栄えのよいものが増えています。すべてを造花にする必要はなく、ゲストが近くで見ない場所や、写真の背景になる部分に取り入れるだけでも節約効果があります。
ドライフラワーはナチュラルテイストやヴィンテージ系の装花と相性がよく、ウェルカムスペースや壁面装飾に使うとおしゃれな印象を演出できます。ただし、造花・ドライフラワーを使う際には式場への事前確認が必要なケースもあるため、打ち合わせ時に確認しておきましょう。
装花の持ち込み・外注で節約する方法と注意点
式場の提携花屋を通さず、外部のフローリストや花市場から直接花を調達する「持ち込み」という方法があります。この場合、式場のマージンが省けるため、同じ品質の花をより安く用意できることがあります。
| 方法 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 式場提携の花屋 | 会場との連携がスムーズ・設置込み | 割高になりやすい |
| 外部フローリストに外注 | コストを抑えやすい・デザインの自由度が高い | 持ち込み料が発生する場合がある |
| 花市場・ネット仕入れで自分で用意 | 花材費が最も安い | 手間がかかる・設置の人員が必要 |
持ち込みを検討する場合、まず式場に「持ち込み可能か」「持ち込み料はいくらか」を確認することが必須です。持ち込み料が1〜3万円かかる式場も多く、外注コストとの差し引きで実際にお得かどうかを計算することが重要です。
また、外部フローリストに頼む場合も、当日の設置・撤収が自己責任になることがあります。式当日にバタバタしないよう、段取りを事前にしっかり確認しておきましょう。
器・小物・アイテムで賢くかさ増し!ボリュームアップ術
鏡・キャンドル・ラインクロスを活用したコーディネート
装花の量が少なくても豪華に見せるために非常に効果的なのが、鏡・キャンドル・ラインクロスなどの小物の活用です。これらは花の代わりにテーブルを彩るアイテムとして、多くの花嫁が取り入れています。
鏡はテーブルに置くだけで光の反射によって華やかさが増し、少ない花でも豊かな印象を演出できます。キャンドルは高さと温かみを加え、特に夜の披露宴では幻想的な雰囲気を作り出します。ラインクロス(テーブルを横断する長いクロス)は、テーブルの縦ラインを強調し、少ない装花でも洗練された印象を与えます。
花びらを散らして華やかさを演出する
テーブルクロスの上に花びらを散らす「ペタルデコレーション」は、花びら1枚1枚のコストは安いにもかかわらず、見た目のゴージャス感は抜群です。バラやガーベラの花びらをテーブルやバージンロードに敷き詰めるだけで、空間全体が一気に華やかになります。
花びらの散らし装飾はコストパフォーマンスが最も高い装花演出のひとつです。装花の予算が限られているときこそ、花びらを積極的に活用することをおすすめします。フローリストに相談すると、予算に合わせて花びらの種類や量を提案してもらえます。
バルーン・フォトフレーム・プロフィールブックを飾り付けに活用
装花以外の装飾アイテムを上手に使うことで、花が少なくても会場全体を賑やかに演出できます。バルーンはウェルカムスペースや高砂の背景に使われることが多く、軽やかで華やかな空間を演出します。
フォトフレームやプロフィールブックは「おしゃれなペーパーアイテム」としての機能もありながら、飾り付けとしての効果もあります。受付まわりにこれらを配置することで、装花がなくても洗練された雰囲気をつくれます。
花器・グラスの工夫でおしゃれにボリュームアップ
花の量が少なくても、入れる器を工夫するだけで見た目の印象は大きく変わります。高さのある細口の花瓶に数本の茎を飾るだけでも、スタイリッシュな印象を与えられます。反対に、ガラスの器に花を浮かべるフローティングフラワーは、花の数が少なくても優雅な雰囲気を演出できます。
ガラスやミラーを使ったトレー上に複数の小さいグラスを並べてそれぞれに少量の花を飾るスタイルは、少ない花材でも視覚的なボリューム感を出しやすい方法です。インターネットや先輩花嫁のブログで参考になる写真を探し、フローリストに共有するとイメージが伝わりやすくなります。
失敗しない!装花の打ち合わせ・オーダーのコツ
打ち合わせはいつ・どのように行う?流れを解説
装花の打ち合わせは、一般的に結婚式の3〜4ヶ月前から始まります。式場の提携花屋と行う場合は、式場のコーディネーターを通して担当フローリストとの面談が設定されます。
打ち合わせの大まかな流れは以下のとおりです。
- 会場のテーマカラー・ドレスのイメージを共有する
- 装花を飾る場所と予算の上限を伝える
- イメージ写真をもとに好みのスタイルを説明する
- フローリストからの提案を受けて調整する
- 最終的なプランと金額を確認して決定する
初回の打ち合わせでは、すべてを決める必要はありません。提案を受けたうえで一度持ち帰り、ふたりで相談してから返答するくらいのペースが、焦って後悔しないためにちょうどよいといえます。
イメージ写真を準備して希望を具体的に伝える
「ナチュラルで可愛い感じ」という言葉だけでは、フローリストへの伝わり方に個人差が生じます。イメージを正確に伝えるためには、InstagramやPinterest、ブライダル雑誌などから参考写真を5〜10枚ほど用意しておくことが有効です。
写真を見せながら「こういう雰囲気は好きだけど、この花の色は少し濃すぎる」「グリーンの割合をもう少し多くしたい」というように具体的な言葉で補足すると、イメージのずれを防ぎやすくなります。「好きなスタイル」と「嫌いなスタイル」の両方を伝えると、フローリストが方向性を絞りやすくなります。
予算をはっきり伝えることが最大の節約につながる
「予算は言いにくい」と感じる方も多いですが、予算を正直に伝えることが最大の節約につながります。フローリストは予算に合わせて最適な花材の組み合わせを提案してくれるプロです。上限を伝えないと、相手もどこまで提案してよいかわからず、結果的に高いプランばかりが出てくることになります。
「装花全体の予算は○○万円以内でお願いしたい」と明確に伝えることが、節約の中で最も効果的なアクションです。たとえば「ゲストテーブルは1卓8,000円以内で、高砂には5万円程度使いたい」という場所別の予算配分まで伝えられると、さらにスムーズに進みます。
ドレスのデザイン・カラーと装花のトータルコーデを意識する
装花の色や雰囲気は、新婦のドレスとのバランスをとることが重要です。ドレスが白系でシンプルな場合は、装花に鮮やかな差し色を加えることで全体が引き締まります。逆にカラードレスをお色直しで着用する場合は、装花もそのカラーに合わせてコーディネートすると統一感が生まれます。
打ち合わせの際には、ドレスの写真またはドレスのブランド名・色番号を持参すると、フローリストがより的確な提案をしやすくなります。装花とドレス・ペーパーアイテム・テーブルクロスの色を合わせることで、全体の完成度が格段に上がります。
プロ(フローリスト)の意見を上手に取り入れるコツ
打ち合わせでは、自分のイメージを伝えることと同様に、フローリストの意見に耳を傾けることも大切です。プロは「この時期にはどの花が状態よく手に入るか」「この会場の光の入り方にはどんな色が映えるか」という専門的な視点を持っています。
自分のイメージに固執しすぎず、フローリストの提案に「なぜそう提案するのか」を聞いてみると、理由を知ることでより納得感のある選択ができます。コストの話も含めて率直に相談できる関係を作ることが、満足度の高い仕上がりへの近道といえます。
会場提携の花屋に頼むメリット・デメリット
| 項目 | 会場提携花屋 | 外部フローリスト |
|---|---|---|
| コスト | やや高め(マージンあり) | 交渉次第で抑えられる |
| 会場との連携 | スムーズ | 調整が必要なことも |
| 設置・撤収 | 込みが多い | 別途確認が必要 |
| デザインの自由度 | プランに制約がある場合も | 比較的高い |
| トラブル時の対応 | 式場が窓口になる | 直接やりとりが必要 |
会場提携の花屋は、設置・撤収がスムーズで当日のトラブルにも対応しやすいという安心感があります。式場との意思疎通がとれているため、「会場の雰囲気に合った装花」を提案してもらいやすいというメリットもあります。
一方で外部フローリストは、価格の交渉幅が広く、デザインの自由度も高い傾向があります。ただし持ち込み料が発生する場合や、設置スケジュールを自分で調整する必要が生じる場合もあるため、事前の確認と段取りが必要です。総合的に考えると、初めての結婚式では会場提携の花屋に基本を任せつつ、一部をDIYや小物で補う方法が、安心感とコスト削減のバランスが取れた選択といえます。
季節別・シーン別おすすめ花材と選び方
春の結婚式におすすめの花材(チューリップ・桜・ラナンキュラスなど)
春(3〜5月)は結婚式の人気シーズンで、旬の花も豊富です。チューリップ・ラナンキュラス・アネモネ・スイートピーなどが比較的リーズナブルに手に入り、パステルカラーの装花を叶えやすい季節です。
桜を使いたい場合は、本物の桜の枝を飾ると一気に和のエレガンスが漂います。ただし桜の旬は非常に短いため、式の日程と開花時期が合うかどうかを事前に確認することが必要です。スイートピーやラナンキュラスは単価が低めでボリュームを出しやすく、春の装花にはとくにコスパのよい花材です。
夏の結婚式におすすめの花材(ひまわり・トルコキキョウなど)
夏(6〜8月)は暑さで花が傷みやすいという難点がありますが、ひまわりやトルコキキョウ(リシアンサス)は比較的丈夫で夏に向いた花材です。ひまわりは大きくて存在感があり、少ない本数でもボリューム感を出せるため、コストパフォーマンスが高い花材のひとつです。
トルコキキョウは色のバリエーションが豊富で、ホワイト・パープル・ピンクとドレスの色に合わせて選びやすいのも魅力です。夏の装花は保水性の高い花材を選ぶことが、当日の品質を保つうえで重要なポイントです。
秋の結婚式におすすめの花材(ダリア・コスモス・くすみカラー系)
秋(9〜11月)はダリア・コスモス・ケイトウ・スプレーマムなどが旬を迎えます。特にダリアは花びらのボリュームが大きく、1輪でも存在感があるため、少ない本数で豪華に見せたいときに重宝する花材です。
秋はくすみカラーや深みのある色が映える季節で、他の季節よりもトレンドカラーに合った装花がつくりやすいといえます。テラコッタ・バーガンディ・モーヴなどのくすみカラーを組み合わせることで、流行のニュアンスカラーの装花が実現できます。
冬の結婚式におすすめの花材(シクラメン・赤いバラ・白系の花)
冬(12〜2月)は気温が低く花が長持ちしやすいため、装花の品質が保ちやすい季節です。赤いバラ・シクラメン・白いアマリリス・スノーフレークなどがよく使われます。
クリスマスや新年の雰囲気に合わせて、ゴールドやシルバーのアクセントを取り入れると華やかさが増します。冬はバラの流通量が多く比較的価格が安定しているため、バラを多用したゴージャスな装花が比較的コストを抑えて実現しやすい季節です。
装花選びで気をつけたいポイントとよくある失敗例
結婚式でタブーとされる花の種類と花言葉に注意
装花を選ぶ際には、花言葉や縁起の面からタブーとされる花があることを知っておく必要があります。代表的なものとして、菊(仏花のイメージが強い)・椿(花が首からぽとりと落ちることから縁起が悪いとされる)・白いリンドウ(仏花として使われやすい)などが挙げられます。
もっとも、これらは日本の伝統的な慣習によるものであり、洋花が中心の現代の結婚式ではあまり気にされない場合も増えています。ただし、年配のゲストが多い式では配慮したほうが無難です。フローリストに「縁起のよい花を優先してほしい」と伝えておくと、自然と適切な提案がもらえます。
強すぎる香りの花はゲストへの配慮として避けるべき
香りの強い花は、披露宴の場ではゲストへの配慮という観点から避けることが推奨されます。特に食事中の披露宴では、強い花の香りが料理の風味を邪魔してしまう可能性があります。
具体的には、ユリ(特にカサブランカ)・ヒヤシンス・フリージアなどは香りが強いため、ゲストテーブルへの使用を控えめにするのが無難です。チャペルや屋外の挙式会場では多少使いやすくなりますが、密閉された室内では避けるのが安心といえます。
会場の雰囲気・テーマカラーと装花の統一感を意識する
どれだけ美しい花を選んでも、会場の内装や雰囲気と合っていなければ浮いた印象になってしまいます。たとえば、モダンでシャープなデザインの会場にロマンチックなガーリーフラワーを合わせると、全体の統一感が損なわれる場合があります。
会場の内装カラー・素材感・照明の色温度と装花のスタイルを合わせることが、コストをかけずに洗練された印象をつくる最大のポイントです。式場見学の際に会場写真を多めに撮っておき、フローリストとの打ち合わせ時に共有するとすり合わせがスムーズになります。
まとめ:結婚式の装花は最低ランクでも賢い工夫で理想の式が叶う
結婚式の装花は、ランクそのものよりも「どこに集中するか」「何と組み合わせるか」というメリハリと工夫によって、仕上がりの印象が大きく変わります。
最低ランクの装花でゲストにバレる心配はほとんどありません。大切なのは、写真に残りやすい高砂や祭壇にはある程度予算を確保し、ゲストテーブルや受付周辺は小物・花びら・グリーンで上手に補う戦略を取ることです。
旬の花を選ぶこと、グリーンでボリュームを出すこと、カラーを指定してフローリストにお任せすること、この3つだけでもコストパフォーマンスは大幅に高まります。打ち合わせでは予算をはっきり伝えること、そしてイメージ写真を用意して具体的に希望を伝えることが、失敗しないための基本です。
節約しながら理想の式を叶えることは十分に可能です。「費用を抑えたい」という気持ちを後ろめたく思う必要はまったくなく、賢く予算配分することはむしろ結婚式準備の醍醐味のひとつといえます。ぜひこの記事を参考に、自分たちらしい美しい式場の空間をつくり上げてください。

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